パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ338―高這いで・・

続いて高這いで同じ事をやった。

 

つまり、片手上げ・片脚上げ・(対角の)手脚上げをやるのである。 更に、(対角の)手脚上げの時、脚を後方に上げるのではなく、自分の腹の下に畳み込む様に潜らせるのである。 すると、丁度止まって高這いでハイハイをやっている感じになる。

 

これが、結構キツい・・ 四つん這いでの動作の数倍位の厳しさがある。 事実、以上を一通りこなしたら、ミニ休憩となった。 勿論、ただ休むだけでなく、その間、I士は色々と教えてくれた。

 

例えば、突進歩行の原因は、片足に重心が完全に乗り切れない内に反対側の足が出てしまうからであり、それを防ぐには、一歩一歩、キチンと重心を乗せてから、次の足を出す様に習慣付ける事が大切だと。

 

そこで続いて、その練習を行った。 I士は、靴を履いて立位になった私に、

 

   「じゃあ、ジャンプはできますか?」

 

と訊いたので、やって見た。 しかし、高さが十分でなく、爪先が床から離れるか離れないか位しか飛べない。 それを見たI士は私の正面に立ち、両手を差し伸べた。 私は彼の手に両手を乗せて再びジャンプを試みた。 うん、これなら出来る! 丁度、エアー縄跳びをやっている様だ。

 

すると彼は、私に彼の両肩に両手を乗せて同じ事をやってみよ・・と言った。 これは、きっと固定したものに掴まって練習するためだろう。

 

更に彼は、

 

   「片足で、出来ますか?」

 

と訊いた。 私が片足ずつジャンプすると、

 

   「もっと高く足を上げて、出来ますか?」

 

 

と言い、ジャンプした時の上げた脚を上げる様、促した。 かなり大変だが、頑張ったら評価を貰えた。

 

最後は、本当に大変だった。 彼は私の両手を取り、後退し始めた。 つまり、私は片足ずつジャンプしながら、前進するのだ。

 

これは疲れる・・ 疲れると脚が上がらなくなり、止まってしまう。 すると、I士がリズムを取ってくれるのであるが、その通りは不可だ。 そこで自分のペースでやろうとするのであるが、すくんでしまって、固まってしまった。

 

それを見て、彼は両足ジャンプから行って見る様、提案した。 まぁ、多少の疲労があっても両足ジャンプなら出来る・・ その後、両足ジャンプから片足ジャンプに移行せよ・・と言う事らしいが、それが出来れば苦労は無い。

 

と言う事で、立位でのジャンプが宿題となった。