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パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ336―動作の切り替え

その後、脚と腕のマッサージとストレッチが終わったら、I士は私に、うつ伏せになる様指示した。 そして、私は彼の指示に従って、右脚、続いて左脚を上げた。 更に、四肢を(全部一度に)上げられるか訊いた。 試して見ると、一応、合格点となった様だ。

 

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その後私は四つん這いになって犬猫運動をやり、前回出来なかった片側を持ち上げる練習に入った。 それは、四つん這いの状態で、右手・右脚、左手・左脚を夫々同時に持ち上げるものだ。

 

私が難儀している様子を見て、I士は見本を見せながら、こう教えてくれた。

 

   「普通にハイハイすると、対角の手脚が動くでしょ? でも、ごくユックリと(ハイハイを)すると、同側がでるでしょ?」

 

と言いながら、デモってくれた。 ただ、台の上は狭いので、そうは進めない。 まぁ、帰宅後にやってみよう・・

 

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続いて、仰向けになった私に、右膝を左手で、左膝を右手で交互にタッチする様指示した。 これは極めて簡単だった。 それを見て、今度は手でなく肘で対角の膝にタッチせよと。 すると、身体がどうしても、左右にブレてしまう。

 

その様子を見てか、彼は両腕を胸前で組んでやって見よと。 私がやり始めると、次の課題を出して来た。

 

   「そのままで、頭を上げられますか?」

 

と言い、私が持ち上げると、今度は

 

   「両肩も、上げられますか?」

 

と言って来た。 私が両肩を持ち上げられるのを見て、

 

   「(腹筋があるからなぁ・・)」

 

と独り言のように呟いた。 つまり、両腕と両膝とが近づくので、身体のブレが抑えられるのである。

 

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こうして、リハビリが終わって、私は出口の椅子に腰掛けて会計を済ませて車を廻すのを待っていると、偶々同じ時間帯にリハビリを行っていた老婆も、迎えを待っていた。 腰の辺りで上半身が曲がり、いつもカートを押しているので、印象的だったのだ。

 

向こうも、リハビリ室の改装前から私達の事を記憶していたらしく、妻に話し掛けて来た。

 

   「ご主人、大分良くなって来たみたいね。 脚も随分、上がる様になって来たし・・」

 

と。 まぁ、進行性核上性麻痺(PSP)は「緩徐進行性」(前任のS医師)であり、良くなる事は(医学的には)ないのであるが、それによるADL/QOLの低下をリハビリで防いでいるのだろう。

 

もしそれが社交辞令でなく本当なら、リハビリを頑張ろう・・と言う気になってくる。