読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

認知症―3

さて、かかりつけ医に紹介状を書いて貰い、大学病院への受診日が近づいたある日、我が家にいた義母がその封筒を見つけてしまった。 その宛名書きを見ただけで察した義母は、自分は正常なので大学病院への受診はしない・・と、ダダをこねた。 それを義妹は上手く言いくるめて、実家に連れて行った。

 

さて、いよいよ受診日の当日になった。 すると義母が早朝の6時から風呂を貰いに来た。 理由は、「今日が、病院の受診日だから」と言う。 それを聞いて、私は安堵した。

 

   ――――――――――――――――――

 

で、義妹二人で、義母を連れ出し、そして6時間程して帰って来た。 随分時間が掛かったが、昼食を摂ったための様だ。

 

では、その様子は? 先ずは、問診である。 医師は、

 

   「ここは、どこですか? なぜ、受診しているのか、分かりますか?」

 

と質問した。 これに対し、義母は的確に答えた。 特に後者の質問に対しては、

 

   「この頃、(齢相応以上に)忘れる事が多いので、チャンと(専門医に)診て貰った方がイイ・・と娘に言われて」

 

と、病識がある事を言っていた。 そして、

 

   ① 自分は「お金が無くなった」なんて言った事は無い。

   ② 自分は、隣家(=我が家)に行くのは数日に1回位しかない。

   ③ 自分が隣家(=我が家)にご飯を貰って食べるのは、一年に1回位だ。

 

と、そこだけを聞くと、まるで常人である。 更に別室で簡易テストを行ったが、殆んど正答だったらしい。 例えば。100-7=?、93-7=?、86-7=?と、答えていた。 更に、医師が

 

   「今、何か困った事はありますか?」

 

と訊くと、

 

   「有りません」

 

と答えた様だ。 それは、自分の言動を忘れてしまうからだ・・と、医師が説明した。 本人も、興奮した時の言動を忘れているらしい。 医師は、この事を次の様に表現した。

 

「言いたい事を言って、本人はその事を忘れている。 (認知症とは)本人はお気楽で、周囲が振り回される病気なんです。」

 

そして、① MRI、② RI、③ 結果の説明日の予約を夫々、別の日に取って帰宅した。 ここで言う「RI」とは、「Radio Isotope」の事で、放射性同位元素を用いた脳血流量の測定の事である。