パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ314―敬老カート!?!

5月中旬の今日は、総合病院でリハビリのある日だ。 そして、リハビリ室で予診を受け、待合椅子で待っていると、壁時計で5分前にI士が声を掛けて来た。 

 

   「少し早いんですが、始めましょうか?」

 

と言い、私に付き添いながら空いている台へと、案内した。 まだ時間前なので、誰もいない。 そして、I士と同じ服装のH士を紹介した。 研修生らしい。

 

   「私、Hと申します。 本日、一緒に観させて戴いて宜しいでしょうか?」

 

と言いながら、首から下げた名札を示した。

 

   ―――――――――――――――――――

 

先ずは、I士による質問だ。

 

   「どうですか、調子は?」

 

   「えぇ、相変わらず(不調)です。」

 

   「転倒はしていませんか?」

 

   「大丈夫です。」

 

   「杖一本では、突進した時、(自分の体を)支えきれないでしょう? ・・ もしそうなら、こんなのを使うと良いですよ」

 

と言いながら、両腕を前に出した。

 

   「それって、スーパーの(買い物用)カートみたいな?」

 

   「ええ・・」

 

   「あれは、ダメなんです。 カートと一緒に、ツツツーーー・・と」

 

と、カートを押しながら突進するマネをして見せた。

 

   「そうか、車(=キャスター)が付いているもんな! ・・ それなら『敬老カート』みたいのは、どうですか? あれならブレーキも付いているし・・」

 

とは提案してくれたが、敬老カートを押すには、まだ抵抗感がある。

 

そんな立ち話をしながら、私は台に上がり、仰向けになった。 いよいよ本日の施術になった。 H士は、少し離れて立ち、メモをしている。