パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ308―脚を上げる

今日は3月下旬、今月最後のリハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛け、いつものM医師の予診をうけた。

 

するとほぼ定刻、担当のPTであるI士が現れ、空いている台を探して施術が始まった。 この頃には腰痛はほぼ収まり、違和感を残すのみとなっていた。

 

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今日は、歩行の練習で、色々と新技があった。

 

先ずは、その1である。 これは、膝を叩きながらの歩行である。 例えば右脚を挙げて、その膝を左手で叩く。 続いてその右脚を着地し、左右交替して同じ動作を行う。 ただこれは、以前、整形外科でやった事があったので、早速左右の膝を対角の(=反対側の)手で叩きながら歩き始めた。

 

すると、I士が

 

   「先ずは、止まってやって下さい」

 

と注意した。 そこで、その場で足踏みの様に何回かやったら、直ぐに歩行許可となった。 すると今度は。

 

   「もっとユックリ!」

 

と注意した。 ペースはモデラート・・と言うより、ラルゴである。 これでリハビリ室内を往復した。

 

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続いて、その2である。 今度は、挙げた片脚を手の平で叩くのでなく、肘と接触させる・・と言うのである。 彼が一回見本を見せてくれた。 そこで私がやってみた。 すると、

 

   「違うんです、上半身は回旋運動になるんです」

 

と注意を受けた。 つまり、私の場合はハムストリングスが固いので、脚が余り挙がらない。 その結果脚と肘を接触させために、上半身が下がってしまうのである。

 

そこで接触には余り拘らず、脚上げと上半身の左右の回転を同期させる事に専念した。 まぁ、一応の評価を貰った。

 

最後は、その3である。 今度は、彼は、

 

   「こんな事、できますか?」

 

と訊きながら、右脚を伸ばしたまま、スッと蹴り上げた。 そしてその爪先を左手で触ったのである。 勿論、脚は水平より高く、上半身は立ったままである。

 

一応試したが、遥かに届かない・・ そこで、出来る範囲で片脚を前の方に蹴りながら進んでみた。 彼は、

 

   「オッ、イイですねぇ!」

 

と言いながら私の後ろから付いて来たが、それが彼の要請に遥かに届かないのは、私自身が分かっている。