パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

救急搬送―7

これで、診断と措置が終わり、帰るだけとなった。

 

私の事情を看護師に話し、車椅子を借用した。 後は、会計と処方薬の受け取りのみである。 看護師に礼を言い、妻が車椅子を押しながら正面玄関手前の夜間受付で、10,000円を預け、処方箋を近くの夜間薬局で処方を受け、3,000円を預けて自動車に戻った。

 

因みに、処方はレバミピド100mg×3錠のみだった。 1日分である。

 

自動車には、長女が前のシートを倒して寝ていた。 ガラスをノックしたら目覚めて、ドアを開けてくれた。 もう時刻は、午前4時を過ぎていた。

 

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家に戻り皆で爆睡し、朝8時に起床して長女を仕事に送り出してから遅い朝食を取り、妻と私は通院準備に取り掛かった。 つい3時間前まで、同じ総合病院にいたのに・・と思った。

 

受診方法は、予め救急外来の看護師から聞いてあった。 つまり、救急外来後の消化器内科と腎臓内科が初診で、2科同日受診になるからだ。 そのためには、一旦総合受付で「昨晩、こちらへ救急搬送された○○ですが、本日は消化器内科と腎臓内科を受診する様に言われたんですが・・」と、伝えれば良いそうだ。

 

さて、総合受付の指示通り、消化器内科の受付に書類一式を出すと、診察室32番で呼ばれる・・と言う。 そこで、32番の前で待っていると、20分程で呼ばれた。 見ると女医である。 

 

   「○○さんですね? Wです。 今の痛みは、どうですか?」

 

と訊いたので、私は

 

   「痛みは殆んどありません。 ただ少し・・ 違和感があるだけです。」

 

と答えた。 私の真正面を向いたW医師は可愛い女性だ。 細身の体に濃紺の上下、目はクリッと大きく、このまま「モデルのWです」と言っても通じそうな位である。 妻がつい

 

   「可愛い・・」

 

と呟くのも頷ける。 それが聞こえたのだろうか、モニターに向かいながら、苦笑しながら首を小さく振った。 ・・様に、見えた。 そして、問診票の「進行性核上性麻痺」の文字を指さして

 

   「これ(=進行性核上性麻痺の診断)は、確定ですか?」

 

と、私に尋ねた。 勿論、私は肯定した。 すると、W医師は次の様に言った。