パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ267―起き上がり方と転倒予防

7月中旬のリハビリ予約日である。 今日はリハビリ後に年金事務所に寄る予定としている。

 

さて、仰向けで左腕を真横に伸ばし、左側に寝転がってみよ・・とI士が言う。 そこで私は前任のO士に習った通り、右脚を左脚の上方に重ね、その勢いで弾みを付けて廻ろうとしたら、

 

   「違うんです、こうやって右腕を(左腕の上方に)持って来て(上半身を)回転させるんです」

 

と言いながら、私の右腕を左右の手が揃う位引いた。 丁度、寝返りを打った格好だ。 更に回転を続けて左肘を立てると、四つん這いになる。 これが最終目標らしい。 今度は、今の逆を行い、元の仰向けに戻った。 

 

そして今度は全く同じ動作を左右を変えて行った。 つまり、

 

仰向け―(左回転)→左で四つん這い―(右回転)→右で四つん這い→元に戻る

 

が1セットなのだろう。 そして、これを数セット繰り返した。

 

   ―――――――――――――

 

さて次は、転倒予防の訓練だ。 彼は私に、膝で立つ様にいった。 横から見るとL字型である。 そしてその状態から、片足を前に出して、立て膝になる・・と言う。 

 

   http://www1.parkcity.ne.jp/kzmsw/SAVE0040.gif 

 

そして、左脚をそのまま残し右脚を前に出し、右足を立てて台に着けた。 今度は右脚を引っ込めて、左脚を出して同じ事をした。 これで1セットなのだろう。 その後、何セットか繰り返した。

 

段々疲労により脚が上がらなくなり、足が前にでる時、床を爪先で擦る様になって来た。 そこで、I士は見本を見せてくれた。 真っ直ぐな膝から上半身、素早い動作、美しい身のこなし・・それが出来れば、苦労はしないっ!

 

それを真似してやって見よ・・と言うのだろう。 でも姿勢保持障害があるので、途中の難しさを実感する。 そのため、I士は無理だと思ったのだろう。 この簡便法を紹介した。

 

I士は私に壁に両手を着く様に指示した。 うん、これなら中間姿勢が安定する。

 

すると、今度はI士の拍手に同期して、脚を運べ・・と言う。 別に、拍手のスピードが速くなる訳ではないのだが、疲労もあるのに一定のスピードを保つのは結構大変だ。

 

でもこれが、転倒しそうになった時、サッと足を出すための練習になる・・と言う。 将に、「I士の訓練とナスビの花にゃあ、千に一つの無駄もない。」である。

\