パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の慟哭―4

その後、Y医師の診察を受け、大腸のバリウムX線透視で、小さなポリープがあったと言われた。 医師のオススメは、内視鏡下のポリペクトミーだ。 私が20年以上前に受けた時は、術後2泊3日の入院だったが、今は日帰り手術である。

 

妻はX線透視の時の体調不良を思い出し、拒否したらしい。 と言うのは、下剤により電解質バランスが崩れて――特に、副甲状腺の切除に伴うカルシウム不足――腕に違和感(血中カルシウム濃度低下に伴うテタニーの前兆・・と本人は思っている)を覚えたからである。

 

しかしY医師は、

 

   「それは、カルシウム(不足)でなく、カリウム(濃度低下)ですよ」

 

と説明した。 検査を拒否する妻に、

 

   「ここまで(医師に)勧められて、(ポリペクトミーを)やらない人はいないよ?」

 

とトドメを刺したY医師は、日程を3月下旬に入れた。

 

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さて、今日はその検査日である。 前夜、下剤を飲んで、お腹は空っぽである。 その状態で病院に行き、現地で腸管洗浄剤を飲むらしい。 で、病院に着いたら、当日の被験者が数人いたらしい。

 

そして飲み切ったら看護士が便器内を確認してOKとなった人から、ブスコパンを筋注し内視鏡をいれるらしい。

 

あの腸管洗浄剤って、飲むのが辛いのである。 しかし、同日に検査する人生の先輩が

 

   「一人で飲んでいても暗くなるだけだから、皆で集まって一緒に飲みましょ!」

 

と言い、結構楽しい時間を過ごせた様だった。

 

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そして、自分の順番となった。 担当は女医である。 肛門にリドカインクリームを塗り、一度、ゴム手をした指で「道」を作る。 そして、一旦プローブを全部入れ、戻しながらポリープの位置でカメラを止めた。 そして、こう言ったのである。

 

   「一つは小さ過ぎて取れない。 もう一つは取る必要のないポリープね。」

 

つまり、ポリープに対しては、何もしなかった・・と言う事になる。 下血の原因については内視鏡を見る限りでは、内部の痔核によるものだろう・・と説明し、それ以外に懸念はないらしい。

 

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終わっても、お腹が痛くならない。 つまり、エアー抜きが上手なのだろう。 そこで帰宅後、私のアドバイス通り、ヨーグルトから食べ始めた。 今回は、検査後の体調も良いようだ。

 

こうして、無為な一日が終わったのであった。