パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の慟哭―2

で、妻は甲状腺の摘出手術を行った病院に行く事にした。 本人が「一人で大丈夫」と言い、一人で出かけた。 そのため、以下は妻からの伝聞である。

 

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さて、病院に到着したものの、何科を受診すれば良いのだろう? 先ずは内科なのか、それとも掛かりつけの外科だろうか、それとも消化器科だろうか? そんな不安を持ちながら「初診受付」に行くと。「総合診療科」を勧められた。 と言うのも、以前掛かったことのある、この病院の名医・Y医師が担当している曜日だったからだ。

 

まぁ、名医に当たったのは幸運である。 早速、超音波エコーによる腹部の撮像となった。

 

暗いエコー室で女性技師が、プローブを滑らせて行く。 しかも、両脇腹から背後の方まで、何度も何度も丹念だ。 訊けば「腎臓を調べている」と。 余りにも丹念だと「何かある(あった)のか!?!」と、不安に駆られる。 後で考えれば、「何も無いからこそ、見落としが無い様」丹念だったのだ。

 

で、エコーが終わると、Y医師が触診を行った。 勿論、臓器の腫脹や圧痛の有無が主体である。

 

ここで、血液検査を見ると、まぁ、LDLは高いものの、他(特に白血球像)は正常である。

 

   「う~ん、お腹はキレイですねぇ・・ じゃあ、お尻出して?」

 

と言うので、

 

   「えぇーっ? 私・・ 痔じゃあ、ありません」

 

とは、言ったものの、

 

   「それは、私が決める事です」

 

と言われ、パンティーを脱いだ。 夫にも見せた事も入れさせた事も無い肛門に、(リドカイン?)クリームをたっぷり塗ったゴム手を、

 

   「では、行きますよー」

 

と言いながら「ブスッ」と差し込んで来た。 先ずは、肛門の周囲を調べた。 しかし、痔核は無さそうである。 その様子を見ていた看護士が

 

   「腸管出血、マイナス!」

 

と言った。 その後、Y医師は直腸を調べ、

 

   「あ、切れていますよ?」

 

と言った。そう、肛門から入れた指先で傷を触知して、探し当てたのだ。 名医に当たるも運の内!!!

 

   「何か大きな病気でもあるといけないので、一応検査しましょう」

 

と言う事で、数日後にバリウム透視を行う事とした。