パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ244―疲労困憊

2月下旬、今月最後のリハビリの日である。

 

いつもの時間に、いつもの駐車場に入庫し、いつものリハビリ室に到着した。 ・・と思った。 所がいつもの入り口は暗く、人気(ひとけ)がない。 あるのは、案内の貼り紙だけである。

 

案内・・と言っても、「リハビリテーション室」の文字と矢印があるのみだ。 つまり、リハビリの受付に行くにはこの矢印に沿って進め・・と言う事らしい。

 

付き添いの妻は、総合受付にいっているので私一人で、歩き始めた。 まぁ、リハビリ室の位置は変わらないので、部屋の反対側だろう。 直ぐに着くさ・・と、思っていた。

 

所が、その道中は、苦難を極めるのもであった。 クランクあり、坂道あり・・の苦行にも等しかった。 どうも、別の建物を一周している感じである。 勿論、全行程に手摺りはある。 先の見えない、人通りのない通路を辿る「一人旅」で、不安にすらなった。

 

矢印を何本、見たろうか? リハビリ室の入り口に到着した時には、既にヨレヨレの疲労困憊であった。 きっと外来でリハビリに来られる人は、リハビリの必要が無い位、元気な人なのだろう。 ・・と、逆説的な事を考えてしまった。

 

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では、私の疲労振りを見たI士のリハビリは、緩和したのか? いや、ハムストリングスのストレッチはさらに進化したのであった。 例えば・・

 

片脚――例えば左脚を大きく前に踏み出して、体重を載せる。 この時膝を前に出さず、上半身を反ったまま前に深く倒して行く・・ ここまでは、前回、やった。

 

さて、今回はその状態から右手の指先を左足に触れさせる事が出来るか否かを、訊かれた。勿論、可能だ。 ただ、2つの条件が付いた。

 

一つは、上半身を真っ直ぐ伸ばし、顔を上げることである。 普通は指先で足を触ると、背中が丸まる。 が、それでは円背防止のトレーニングにならない。

 

もう一つは、残った右脚である。 これを十分伸ばせ・・と。 これをやる事により、右脚のハムストリングスのストレッチになる。 ただ、体重は100%左脚に掛かり、右脚は単にバランスを取るために「チョン」と床に付いているだけである。

 

そして、左右の脚を入れ替えるのである。 そのためには、体重を、そして脚の位置を戻さなければならない。 その時、ついバランスを失ってしまうのだ。