診察201502―1
さて、リハビリが終わったら、今日は7週間ぶりの診察日だ。
ほぼ予定時刻に脳神経内科に着くと、15分程で呼ばれた。 診察室の扉が開いているので、S医師の横顔が見える。 机に向かって何かを書いている様に見えるが、実は視野の隅には私の歩く様子があり、耳は足音を聴いているのだ。 私は、理学療法士の教えを思い出して、意識して歩いた。
軽い挨拶を交わし、早速この7週間の報告をした。
(1) 前回受診(2014年12月○○日)以降の様子について
- 病気や転倒による怪我等、特筆すべき健康上のエピソードはなかった。
- 構音障害が一層進んだ印象。(家族からも聞き返される。 電話の用件が通じていない。)
- 1月○○日「あしがくぼの氷柱」(ひょうちゅう)に出かけたが、駐車場からの「徒歩12分」が歩けず。 妻や義妹夫婦に交互に支えられ、辛うじて案内所まで辿り着いた。 帰路は、案内所の車で。
- その後の「三十槌の氷柱」(みそつちのつらら)では、下に降りず駐車場脇の展望台から鑑賞した。
これを見て、S医師は
「これは、どこ?」
と訊いた。 まぁ、余り馴染みのある場所でもない。 妻が、
「埼玉の秩父です」
と答えたが、地理も不案内らしく、
「一泊?」と訊いた。
再度、妻が、
「いえ、日帰りです。 遠かったんですよー」
と答えた。 そして、特定疾患と難病の認定の話題となった。 それは、次の項目に以下の通り書いて置いたからである。
(2) 特定疾患医療費給付の承認について
5.1月下旬に保健所より、封書が届く。
- 特定疾患医療費給付申請が1月の審査会で承認された。
- 但し、その給付は2014年12月31日までなので、難病法に基づく申請に切り替えるには、市区町村の発行する「市・県民税 課税証明書」が必要・・と。
6.課税証明書を取得し、保健所に提出した。(以下、保健所担当官の説明)
- 2月中旬の審査会に掛け、同月下旬に「給付証」が届く予定。
- その結果、12月○日(申請日)から届くまでの間の医療費の還付が受けられる。
- ただ、還付申請には「先生に書いて貰う書類がある」との事。
7.届きましたら、記入をお願い申し上げます。
これを一瞥したS医師が、
「そう、(申請が)通ったのね?」
と小声で言ったので、私は礼を述べた。 そして、いよいよ本題に入った。