パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ239―S士、再び

さて、20151月下旬のリハビリ予約日となった。 今日はいつものI士が不在(帰省)で、S士が担当すると聞いていた。 事実、予診後、S士が声を掛けて来た。 以前、一度、担当して貰った事があるので、顔は知っている。

 

挨拶を交わして空いている台を探し、早速リハビリの開始となった。

 

まぁ、担当が違っても、基本的な施術の方法や順序は同じである。 

 

   「先ず台に仰向けになって戴いて・・ じゃあ、脚のマッサージから始めますねぇ」

 

と言って、脚の屈伸や股関節の運動から始めた。 途中、うつ伏せになり、膝の屈伸や「猫の伸び」を行った。

 

彼の施術は、全体的にソフトであった。 まぁ、久々の担当なので、遠慮もあるのだろう。

 

   「痛くないですか?」

 

と、何回か訊かれた。

 

   ――――――――――――――――

 

では彼の施術の内、特徴的だったものを紹介しよう。 それは、抗力による筋トレである。 例えば、台に浅く腰掛けて、S士が私の背後から両手で私の両肩を掴む。 そのまま右肩を引き、左肩を引くと、私の肩は右回転する。 そこで、私は肩が回転しない様、左回しに力を入れる。

 

そんな抵抗力を鍛えるトレーニングを、23種類こなした。 そして最後に

 

   「では靴を履いて戴いて、歩いてみましょう」

 

と言って、歩行訓練をおこなった。

 

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私が歩き始めると、彼は脇からこんな風に声を掛けた。

 

   「そうそう、ユックリ・・ そうです、足で床の固さを感じる様に」

 

と言いつつ、私の胸を張らせた。 すると、良い姿勢で、しっかり歩けた。 リハビリ後、妻も

 

   「今日は、上手に歩けたねっ!」

 

と言ってくれた。 うん、コツは「床の固さを感じる様に」である!!!