パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ238―ウルトラC

つい、「ウルトラC」と言う死語を使ってしまったが、それ程今回の新技は、難しかったのであった。 早速今回の新技を、紹介しよう。

 

   ① 台の上に、うつ伏せになる。

   ② 両肘を立て、顔を上げる。

   ③ 足の爪先を立て(=爪先立ちになる)、お腹を持ち上げる

 

要するに、「腕立て伏せ」の変形であり、「肘立て伏せ」とも言うべき恰好である。

 

私がやって見せると、I士は自分の手を私のお腹の下で滑らせ、お腹が台から浮いている事を確認し、

 

   「ヘェー、凄いじゃないですか? これって、中々出来ないんですよ」

 

と褒めてくれた。 ・・ までは良かった。 続いて、

 

   「そのままの格好で・・」

 

と言うので、私は

 

   「(まさか、脚を上げろ・・なんて言わないだろな!)」

 

と思ったら、

 

   「右足を上げられますか?」

 

と訊いて来た。 恐る恐るやって見ると、僅かではあるが持ち上げられた。 もう、腹筋もワナワナである。 すると、

 

   「足を下ろして。 では、今度は片腕は上がりますか?」

 

と言う。 所がもう腹筋が限界で、出来なかった。 でも、私が片足だけでも出来た事に対してI士は高く評価してくれたので、内心、嬉しくなった。 その難易度については、こう言った。

 

   「凄い(筋力)ですね!  これって、四つん這いの難しいバージョンなんです」

 

と。 

 

尚、ほかの場面では、私の太腿の筋肉を褒めてくれた。

 

   「凄いですねぇ、 私だって、そこまでありませんよ。 何か(運動でも)なさっていたんですか?」

 

と言いながら、自分の太腿を(服を絞って)見せた。

 

   ―――――――――――――――

 

後日、家で試してみると、片腕を挙げられないのは筋力の問題でなく、重心の位置の問題である事が判明した・・と思っている。 

 

つまり右手を挙げようとしても、重心が左手と両足で形成される三角形の内側に無いのである。 事実、そこで身体を捩れば、片手は挙げられるのである。