パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ237―復帰したI士

1月中旬、本年2回目のリハビリの日となった。 前回は担当のI士が体調不良で、急遽O士に交代した。 さて、今回は? ・・と思ってリハビリ室内の椅子で待っていると、I士の姿が見えた。

 

定刻、I士が声を掛けて来た。 本当に彼は時間に正確だ。 好感が持てる。

 

さて、リハビリ開始直後、彼の方から話し掛けた。

 

   「前回は済みません、急に・・」

 

   「いえ。 インフルエンザだったんですか?」

 

   「えぇ。 39度の熱が出まして・・」

 

   「大人で39度だったら、辛かったでしょう?」

 

   「直ぐに病院に行きましたよ。」

 

   「で、インフルエンザの型は?」

 

   「A型でした。 ワクチン(接種)は受けていたんですけどねぇ・・」

 

   「でも、効かなかった・・?」

 

   「えぇ、でもインフルエンザの薬・・」

 

   「タミフルでしたっけ?」

 

   「いえ・・ リレンザを吸入しましたよ。」

 

   「吸入って、ネブライザーみたいに?」

 

   「えぇ、ネブライザーです。 ウィルスって肺で増えるんですって。」

 

   「へぇ・・」

 

   「でも、タイミングがあるんです。」

 

   「感染後、48時間以内でしょ?」

 

と、こんな風に会話が続いた。

 

   ――――――――――――――

 

さて、肝心のリハビリであるが、こんな宿題を3つ申し付かった。

 

先ずは四つん這いになり、片方の手と対角側の脚を水平まで挙げ、一旦戻して左右を入れ替える。 これを高速で行う事により、反射の練習をする。

 

次は、「犬・猫のポーズ」だ。 これは、犬のポーズ(四つん這いで、前に反り出して顔を上げる)と猫のポーズ(四つん這いで、尻を足まで落として顔を下げる)を繰り返す方法だ。 これにより、上半身を反らせて円背を補整する。

 

最後は、ハムストリングスのストレッチである。 これは、前回にO士から習った方法と似ている。 即ち、椅子に浅く腰掛けて片足を真っ直ぐ前に出す。 そして、両手を背中で組み、上半身を前に倒して行く。 続いて、これを逆足で交互にやる。 

 

このストレッチでは、上体を倒してゆく時背中が丸まらない様、目一杯反らせるのが重要らしい。 そして、前に倒れて行くと同事に、ハムストリングスが伸びて行のが分かる。

 

成る程、これは工夫である。 これにより、円背の補整とハムストリングスのストレッチが同時に可能となる。 I士の独自の方法なのだろうか?