パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

気功20―不覚の爆睡

12月上旬、気功師に施術を予約してあった日となった。 

 

   ( http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2014/10/30/065315 の続きです。)

 

妻の運転で約1時間10分、少し早めに到着したので、車内で少し待ってから気功師を訪ねた。

 

扉を開けると、玄関のラグはサンタクロースやトナカイをモチーフにした物に変わっていた。 そして下駄箱の上の民芸品は、クリスマス・オーナメントに替わっていた。 それを見たら、何か、自分たちが、季節から取り残された感じがした。

 

いつもの部屋に案内され、挨拶を済ませて、早速施術に入った。 そう、その前に、私のこの2ヶ月間の様子を訊かれたのだった。 そこで会社の健康診断で、胃のバリウム透視の項目で指摘があり、後日再検査として胃カメラを受けるかもしれない旨を、妻が紹介した。

 

すると、気功師は検査に対する不満を述べた。

 

   「そぉ・・ だったら初めっから胃カメラ(検査)にすれば良いのに、ねっ! それに、あのバリウムって、大変だったのよ。 昔はビールのジョッキ一杯位、飲まされたの・・ でも今はもっと少ないんでしょ?」

 

   「ええ、今は、コップに一杯位・・」

 

   「でしょ! それに今はバニラ味とか付いていて、飲みやすくなっているみたいね?」

 

   「私が飲んだのは、ストロベリー風味でした。 後はこんな小さなカップに・・」

 

   「あれでしょ? 炭酸が出るやつ! それで、ゲップを我慢して、あのツルンツルンとした台の上で回れ・・ですって!?!」

 

話は施術に戻って、私はマットレスにうつ伏せになると、気功師は右手で金の鎖の水晶を振り回しながら、最初に左手を私の背中の上空、右肩の関節にかざした。 うつ伏せなのになぜかざした位置が分かるかというと、そこが暖かいからである。

 

そのまま私は眠ってしまったらしい。 そればかりか、寝息を立てていたらしい。 フと目が覚めると、施術開始から45分程経過していた。 そして気功師は私の背中を擦りながら、独り言の様に小声で、

 

   「猫背なのよねぇ・・」

 

と呟き、今度は仰向けになり、更に15分程施術をした。

 

そして計60分の施術が終了し、気功師がお茶を入れに台所に立ったので、私も施術用のマットレスから座布団へと移動した。 因みに、気功の施術後は体が軽いので、マットレスから、すっと立ち上がれる。