リハビリ229―動作緩慢に対し・・
2回目のI士によるリハビリは、11月末だった。
これまで、バランスが悪いので後方突進・後方転倒を予防するために、自然と前バランスになり、前傾・円背になってしまうのかと思っていた。 しかし、I士の説明によれば、それが逆らしい。 即ち、姿勢が悪いので、後方バランスから悪循環になってしまう・・と。
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安定したバランスを保つためには、一つには、上半身の回旋が重要らしい。 そのために、棒やタオルを両手で持って、腕や肩、顔や首を廻すストレッチを薦められた。
「家では何か、ストレッチをやってますか?」
「ええ、こんな・・」
と言いながら、作業療法士のM士が教えてくれたストレッチを披露した。 すると、これがドンピタだったらしく、I士も納得してくれた。
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もう一つの要素は、俊敏性らしい。 まぁ、それは分かる・・ 問題はどうやって鍛えるかである。
以前I士と、四つん這いの姿勢で片手を水平になるまで挙げる練習をした。 この状態で、左右を入れ替える・・と言う。 どういう事かというと、挙げた片手を台に戻し、今度は反対側の手を水平まで挙げる。
勿論、これなら出来る。 ユックリなら・・
I士は、
「それを早くやるんです、パッパッと。 こんな風に・・」
と、目的の動作の見本を見せた。
(うん、若いって素晴らしい!!!)
と感心している場合でもない。
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次の課題も、四つん這いのままで行った。
① 先ず、左手と右足を水平に挙げる
② そのまま静止する。
③ I士の拍手を合図に、手足を換える。
そしてこれも、パッパッとやらなければならない。 10回こなしたら、休憩となった。