パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

黒茶屋とイルミリオン―5

山頂駅を降りた瞬間、私は目をみはった。

 

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光のページェント」とは、このようなものを言うのだろう。 (尤も、Pageantの発音は「パジァント」であるが。) え? それならスペクタクルだろう・・ですって??? す、鋭いツッコミ・・

 

その光の前に進んで観賞していると、周囲からはオーケストラの演奏が聴こえて来る。 低音域が響き、中音域もしっかり表現され、高音域の伸びも良い。 Hi-fiである。 (Wi-fiではない。) しかも、それらがその光の前に立った時に聴こえて来た・・と言う事は、指向性の強いスピーカーなのだろう。

 

すると・・ 折角の点灯が消え、一瞬、漆黒が訪れた。 と思うと、手前から赤いLEDが点き・・ やがてその光は全面に広がった。 そう、休符からピアニッシモ、そしてフォルテッシモへと変化したメロディーとシンクロナイズした展開である。

 

光と音楽とが織り成す見事なページェントに、しばし見入ってしまった。

 

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こうして観ていると、青色発光ダイオードがどれ程偉大な発明であったか、納得が行く。

 

同じリフトで元の麓駅に戻る途中、左手に煌々と輝く建物が見えた。 どうやら迷路の入り口らしいが、営業はしていない様だ。

 

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その奥にも明るいエリアが見えたので、行ってみた。 先程のページェントの規模をいっそう大きくした印象だ。

 

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正面の建物のみならず、左右の壁までが音楽に合わせて、波を、そして観る者の心を打つ。

 

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この頃になると、それまで止んでいた雨が、少しずつだが落ち始めて来た。 まだ「霧雨」と言う程でもないが、屋外に立っていると濡れて来る。 ハイライトは見たので、そろそろ引き上げ時だろう。

 

駐車場に戻る頃には、疲労によりヨレヨレ、ヨタヨタだったが、何とか、辿り着いた。

 

ではその日の私の歩行能力は? 妻のみならず、私の普段の病状を知っている義妹達は、一様に驚いた。 楽しい時はチャンと歩けるのである。