パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ228―(そうだったのか!)

休んでいる間、I士はO士の事を訊いて来た。

 

   「以前は、Oさんが担当していたんですよね?」

 

   「ええ、最初はYさんだったんです。」

 

   「その後OさんからTさん(F士のFirst Name)に?」

 

   「えぇ・・」

 

   「で、パ○○に赴任するんだったんですよね? あ、その前に、英語を・・」

 

   「語学留学を、4ヶ月間・・らしいですよ・・」

 

   「TOEICが難しかった・・と、言っていましたよ。」

 

   「600(点)あれば、海外で生活できる・・って聞きました。」

 

   「(目標の)730点迄は、中々届かなかったみたいです。」

 

そんなO士の話題が続いた。

 

そうして最後に、もう一回室内を(杖なしで)一周した。 そうしたら、こんな事を教えてくれた。

 

   「(左右の)肩甲骨を近づけるんです。 すると、胸が張れるでしょ? そうすると、自然に円背が治るんです。」

 

ここで言う「円背」(えんぱい)とは、猫背の様に背中が丸まった状態を言う。 更に、

 

   「この病気は、どうしても円背になりやすいんです。 すると重心が前に傾き、トットットって突進しやすいんです。」

 

まぁ、それは実感として分かる。 意外だったのは、次の説明だ。

 

   「円背になると、後ろに歩きにくくなるし、バランスを失って後方突進しやすいんです。」

 

これを聞いて、なにか自分の中で弾けた気がした。

 

   (そうだったのか! 自分が思っていたのは、逆だったんだ!!!)

 

と。 つまり、自分では病気の症状として前傾姿勢になり、そして突進・転倒時の怪我の予防・軽減として防御姿勢をとるので、円背になる・・と。 

 

更には、足の裏にある平衡感覚を司る神経は、踵よりもつま先側に多いので「つま先歩き」になるので、結果、前傾・円背になりやすい・・とも思っていた。

 

それが、逆だったのである。 原因と結果とが・・