パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ227―早く、大きく、ハッキリと

と言う訳で、杖なしで室内を一周してみる事になった。 確かに前任のF士の時に、杖なし歩く練習はした。 しかし、新任のI士はいきなり一周せよ・・と言う。 私は恐る恐る、歩き出してみた。 すると・・

 

歩き出しは、足がすくんでしまう。 更に方向転換時に、ふらついてしまう。 でも、一旦歩き出せると、直線部分なら何とか歩けた。 でも、転倒が怖いので、どうしても前屈みになってしまう。 それでも、何とか一周はできた。 なにか少し自信になった。

 

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次の課題に移るため、台の上に戻り、色々なポーズをとった。 例えば、四つん這いになり、

 

    「右手は、(前方に水平まで)上げられますか? ハイ、いいですよ。 では、今度は左手」

 

と言う所までは、普通だ。

 

    「では、右手と左手を、交互に上げて下さい」

 

と言う。 続いて左右の脚を、(後方に水平まで)交互に上げる練習をした。 その次は、右手と左手・左手と右手を同時に上げる練習だ。 まぁ、ここまでは予想の範囲内だ。

 

そして最後の課題に移った。 それは、四つん這いのまま、水平に上げた右手の肘と左脚の膝を胸のところで、くっつける動作だ。 これは以前、前々任のO氏の時にもやったので、要領は分かっている。 

 

そして、右手・左脚を伸縮する訓練だ。 これをI士の掛け声に合わせて行うのであるが、動作緩慢なので間に合わず、動きが段々と遅く小さくなるのが、自分でも分かる。 

 

    「動きをもっと早く、大きく、ハッキリとやってみましょう」

 

と、I士から指示が飛んで来た。 段々と動きが小さくなるこの現象は、恐らく「小字症」と軌を一にするものと思っている。

 

この訓練を手足を換えて何度か行うと、結構疲れた。 それを察したのか、I士が休憩を提案した。 そうして休んでいる間、I士は前々任のO氏の事を訊いて来た。 私も半ば懐かしさからそれに応じて、話は盛り上がった。