パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ226―先ずは、チェックから

2014年も残りが1ヶ月チョットとなってしまった。 取引先から年末年始の営業(休暇)を照会するメールが届くと、急に気ぜわしくなる。 そんな慌しい気分の11月下旬、いつもの総合病院に妻の運転で出掛けた。

 

そしていつものM医師による予診を終えて待合用の椅子に掛けて待っていると、見知らぬ男性が声を掛けてきた。 そう、今日からは理学療法の担当が、I士に変わったのだ。

 

挨拶を交わし、早速空いている台を探して、腰掛けた。 先ずは、私の状態をチェックすると言う。 例えば、台に腰掛けた私の正面にキャスターつきの丸椅子に座り、向き合う。 そのまま私だけ立ち、両手でI士の両肩を押さえて押せ・・と言う。 当然私は、目一杯前かがみになる。 この状態で、I士は私に

 

「そのまま止まっていて下さい」

 

と言いつつ、肩を下げた。 すると私は両手を前に突き出したまま、極端な前屈みで、静止した格好になった。 ほんの3~4秒でOKが出た。 そして、このような極限姿勢での自力での静止は、この後、何度か課題としてだされた。 自分としては、ほぼ出来たと思う。

 

逆に上手く出来なかった事が、2つあった。

 

その一つはその場ジャンプであり、もう一つは、脚挙げである。 前者はそのままなので、後者を説明しよう。

 

先ずは台に腰掛ける。 この時、余り浅くなく、深くなく。 この状態で、I士はこう指示した。

 

    「右脚を挙げてぇ・・ ハイ、いいですよ。 次は左脚を挙げてぇ・・ ハイ、いいですよ。 今度は、両脚を挙げてぇ・・」

 

ええっ? 両脚を??? じゃぁ、体重はどこで支えるんだろう・・ と、戸惑っていると、I士が見本を見せた。 重心を、腰掛けた自分の尻に持ってくるのである。 そうして、両足を床から30cm程、挙げて見せた。

 

   「これは、腹筋が要るんですよ」

 

と、説明した。 ナホルド、納得である。

 

    「では、そのまま、室内を一周してみましょう。 杖なしで・・」

 

ええーっ、杖なしで!?!