パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ225―また、交代?

11月中旬、リハビリの日である。

 

実は前回のリハビリ終了後、F士は妻にこう言ったそうである。

 

   「実は今月、外来と入院(担当の理学療法士)の異動がありまして、私は○○さんの担当から外れる事になったんです。」

 

そうして、I氏の予約を取ってくれたのであった。 つまり、今回がF士による最後のリハビリとなる。

 

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F士による施術が始まった。 いつもの様に台の上で、下半身のストレッチやマッサージから上半身のトレーニングまでを、淡々とこなして行った。 そして今回は、こんな新技を披露した。

 

靴を履いて起立し、足を肩幅に開く。 そして両手を胸の前で交差させる。 そしてF士のまねをして、上半身をゆっくりと右(または、左)に廻す。 そして、一旦、正面まで戻り、次は逆回転する。 

 

要は、上半身の捻転である。 が、これに留まらなかった。

 

F士は、上半身を右に回転したところで止まり、

 

    「こうならないでくださいね?」

 

と言いながら、肩を落として背中を丸めた。 そして、

 

    「寧ろ、こう伸ばすと良いですね!」

 

と、右肩を右上に引っ張られるように、全身を伸ばした。 私も真似てみた。 すると、

 

    「おっ! いいですねぇ!!! そう、もっともっとのばしてぇ・・」

 

と言うので、更に右斜め後方に、右肩から目一杯、伸ばした。 すると右足で体重の殆どを支え、左足は伸びてつま先立ちになった。 そう、バランスの練習にもなっているのだ。

 

    「そのまま、腕を伸ばしてもいんですよ」

 

と、F士が言うので、胸前で交差している両腕を、右斜め上の後方に伸ばした。 そう言えば、ラジオ体操でも、同じ動作がある事を思い出した。

 

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こうしてF士による理学療法は、2ヶ月半で終わった。 

 

そして受付でカルテを渡され、次々回の予約を取る段になったが、F士の口から担当が交代する旨のアナウンスが出ない・・ 仕方なく私は予約カードを広げ、

 

    「あ、次回から、Iさんですよね? これまで、どうも有難うございました」

 

と、深めにお辞儀をした。 これに対し、F士からは「今回が最後」と言う特別な反応はなかった。

 

こうして、2ヶ月半のF士による担当(=理学療法)が終了した。