パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ220―手品が大ウケ!

さて、10月最後のリハビリ日は、診察日でもある。

 

先ずは、リハビリである。 M医師による予診後、F士によるリハビリとなった。 いつもの様に、台の上で仰向けで脚のマッサージやストレッチをして貰っていると、ズボンのポケットから手品の道具がこぼれてしまった。 道具と言っても、500円玉・輪ゴム・紐・指輪等の小物である。

 

機会なので、輪ゴムを使った手品を2~3披露した。 もちろん、その前に

 

   「手品を始めたキッカケは、指のリハビリなんです」

 

と、忘れなかった。

 

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さて、今回のリハビリでは、新しい課題が導入された。 最初は四つん這いで、腕や脚を水平に上げて10秒間ずつ保持する課題だ。 ただ、右手・左足・左手・右足と、順次、交互に上げるだけで、同時に上げる事までは要求されなかった。 

 

前任のO士の時は、例えば右手と左足を同時に上げるトレーニングを行い、更には右肘と左膝をくっつけるトレーニングも行った。 ただそれは、O士の時のもの。 今はF士なので、その事は言わなかった。

 

続いて、室内を一周した後、最後の課題に移った。 それは私が最も苦手な、後退歩である。 もちろん後退ではユックリなら歩ける。 しかし、F士の課題は他にもあった。 それは、歩く姿勢である。 唯、姿勢を正そうと上半身を起こすと、後ろに倒れそうになってしまう。 それは、歩幅が小さいからである。 歩幅を大きくすると、上半身が倒れ、前傾になってしまう。

 

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後退歩を何往復かしたら、疲れてしまった。 それを察したのか、F士が休憩を提案した。 時計を見ると、あと5分。 そこで、残りのツールを用いた手品を披露した。 コインの瞬間移動や紐の指輪の通り抜けなどである。

 

まぁ、簡単なトリックは見破った。 しかし、そのほかのものに対しては、本当に不思議がってくれた。 そして、最後にこう言った。

 

   「次回も、(新ネタの手品を)期待してます。」