パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ214-やってしまった・・

9月上旬の今日は、6週間ぶりの診察日である。 そして診察の前に、リハビリの予約を入れておいた。

 

いつもの様にリハビリ室に行き、いつもの様に医師の予診を受けた。 ただ、いつものM医師ではなかった。 医師はモニターを見てマウスを操作し、私の方に向き直り、

 

   「体調は、良いですか?」

 

と質問した。 私が肯定の返事をするとカルテが返却され、私はカーテンを開けてカルテを妻に渡し、いつもの様に診察室を出た。 ここで向きを変えるために、柱につかまった。 ・・積もりだった。

 

掴んだ時に、柔らかいゴムの感触があった。 そう、それは柱でなく扉であり、ゴムは「当たり」だった。 一瞬扉だと分かった私は、ドアを頼らない様に、踏ん張った。 しかし、病院の扉は、軽く動く様にできている。 将に「のれんに腕押し」だ。

 

一瞬バランスを失った私は、反射的に身を低くした。 この時私は尻を床に付けた記憶はないのだが、妻は尻餅を付いたと言う。 つまり、周囲からみると、転倒である。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

すると、ほんの一瞬したら、大柄な男性理学療法士が背後から私を抱き起こし、私を椅子に浅く腰掛けさせた。 そして血圧計のカフを私の左腕に巻き、加圧し始めた。

 

   「151mmHg―91mmHg―87回/分」

 

を表示して血圧計が停止した頃、担当のF士がやってきて、その男性と交代した。

 

   「どこか、打ちましたか?」

 

と、きかれたが、バランスを失っただけなので、否定の返事をした。 F士は予診の医師と相談し、再診をする事とした。

 

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先ず医師は、F士と同じ質問をした。 続いて自ら両手を挙げ、

 

「はい、バンザーイ」

 

と言って、私に万歳を促した。 もちろん、難なくやってみせた。

 

そして最後にF士に向かって、

 

   「大丈夫みたいだね」

 

と言い、ようやくリハビリが始まった。 ヤレヤレ・・