税務の行政指導
今日は、これで終わりではない。 この後、税務署に行かなければならない。 そう、会社の決算に付随する「消費税申告書」で、金額を説明する資料を見せて欲しいと電話があった。 きっと「還付申告」なので、目だったのだろか?
実は、自分で変だと思っていた。 と言うのは、合計残高試算表で、未収金の消費税の金額と、消費税確定申告書の還付金額との差が大きすぎるのであった。
勿論消費税の円未満の処理により、数十円~百数十円程度の差が出るのは普通である。 でもこれが1万円以上狂うと言うのはどこかに間違いがあるのだ。 一応、消費税の確定申告書を書く前にチェックは入れた。 自分なりに・・ でも原因不明だった。
申告書・日計表・総勘定元帳(補助元帳も)・合計残高試算表・売掛買掛簿等を車に積み込んで税務署に向かった。 総合病院から車で20分位だ。
税務署の受付で名刺を出すと、法人課税部門のKさんを呼んだ。 40歳前後の美人である。 名刺には「上席税務調査官」の肩書きがあった。
で、私の興味は、どうやってどこをチェックするかだ。 彼女は、先ず売上の中から課税売上と非課税とを分け、仮受消費税を電卓で叩き出し、申告書の数字をチェックした。 前者は普通の売上、後者は雑収入に計上された税金の還元分がある。 そして総勘定元帳の経費の中から課税費目を抜き出し、経費の仮払消費税を同じ受電卓で叩き出した。
ナホルド、そうやってチェックするのか・・ しかし、その場では結論が出ず、課税経費の元帳をコピーして検討すると言う。
そして彼女はこの調査が、行政指導の一環だと言う。 そして指導の結果を受け入れ、自主的に修正申告した場合には延滞税などの課徴金は発生しないと言う。
ん? 行政指導??? それなら何か忘れていませんか? そうです、その指導の責任者が誰であるかを告げるのを・・ 当然、行政手続法は、知っているでしょう?