パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ191―「何かご希望は?」

さて今回の新技は、ボールを使った仰向けでの背筋のトレーニングだ。 これは過去、何段階か、進化している。 (バレーボールくらいのフワフワのゴムボール)

 

一番簡単なのは、仰向けで膝を立てて両膝でボールを挟んだまま、腰を屈伸するものである。

その次は、腰をかがめた時、頭を上げてボールを見るのである。

更には、頭だけでなく、上半身を持ち上げて顔をボールに近づける。 この時、手はお腹の上に。

今回は台の上に仰向けになるが、台から両膝以下を垂らした。 つまり台に腰掛けて、そのまま後ろに倒れた格好である。 この状態で膝の間にボールを挟んで、そのボールを顔に近づける。 この時、上体はボールを迎える様に、起こす。

 

それを続けていたら、O士の注意が飛んできた。

   「手はお腹の上に置きましょう。 それと上体は、一回毎にチャンと戻しましょう。」

これは背筋に効く。 

 

さて、斜面台でふくらはぎのストレッチをやっていると、O士が訊いて来た。

   「大体、今のプログラムに固定化して来ましたが、何か希望はありますか?」

   「・・ ええと・・ 前傾姿勢を治すには、背筋を鍛えればイイんですか?」

   「 寧ろ、腹筋ですかねぇ・・ それに、ハムストリングも関係しているんですよ。」

と教えてくれた。 更に自分でポーズをとりながら、

   「ここ(ハムストリング)が弱いと、膝が前に出て、こんなふうに・・」

と、膝を緩めて前傾してみせた。 それは、教科書に出ている初老の患者の立位にそっくりだった。 なる程、一つの姿勢・動作には多くの筋肉が強調・連携しているのが分かる。

 

そして、半階下のジムに行ったら、NuStepは他の患者が使用中であった。 そこで、空いているレッグプレスマシーンにしましょう・・と、O士が言った。

   「今回は、70kg(の負荷)でやってみましょう」

と言いつつ、O士は本当に(!)70kgの錘にピンを差した。 そして、いつも通り5分間の様だ。

 

で、スタートとなったが、流石に、70kgは重い・・ オマケに椅子の位置が足板に近いので、ストロークを大きくする必要がある。 更にO士は、私の両膝の間にゴムボールを、差し込んだ。

自分では一定のストロークで行っているつもりだったが、途中ペースダウンしたらしい。

   「まだ、3分ですよ・・」

O士がポケットからストップウォッチを出して、私に見せた。 

 

私は

   (もう、3分経った。 あと少し)

と思う様に、自分に言い聞かせた。 5分間やったら、結構脚に来た。