パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

カナダフェア(続)

いよいよ「食べ放題」である。 予め友人には、私が皿を運べない旨を伝えてあったので、彼が料理を見繕って来てくれた。 これで5)もクリアー出来て、全クリとなった。 さあ、後はカナディアンフーズを楽しもう!

 

先ずは肉である。 ビーフシチューと豚肉のグレービー添えを持って来てくれた。 ビーフシチューは、2~3cm角の肉に茶色いソースが付いている。

ン? 日本のシチューと大分違う・・ 日本のシチューはスープに具が浮いている。 それに具の肉は一部であり、その他に根菜類が一緒に煮込んである。 いや、彼が肉だけを選ってきたとは、思えない。

 

で、肉を食べて、驚いた。 肉の味がするのである。 日本のシチュー肉は「箸でも切れる」程柔らかく煮込んであり、食感が失われている。 そのため、肉の旨味までも失われてしまっている。 そこでスープに濃い味を付けているのであるが、これを「コク」と呼んでいる。 しかしそれでは調味料の味である。

 

この食感も味もシッカリとある肉を食べながら、私はある雑誌で読んだこんな記事を思い出した。

「ある番組で女性キャスターが名物の麻婆豆腐を一口食べて、『まぁ、柔らかい!』と感激して評した。 本人は褒めた積もりだろうが、『柔らかい』は麻婆豆腐の褒め言葉になっていない。 柔らかい事を喜ぶのは、ご老人か幼児位だろう」と。

更に、「なぜ、彼女は『柔らかい』を褒め言葉だと思ったのだろう。 きっと、柔らかい=煮込んである=手間と時間を掛けている=美味しい・・と思ったのであろう」と。

それ以来テレビ番組、特に旅番組等で地方の名産品を一口齧って評価するシーンを見ても、信じられなくなった。

 

では、豚肉は? 正直、余り口に合わなかった。 理由は、脂身がないのでパサついているのである。 ただしカナディアンポークの名誉のために付記すると、これはその様な部位をそのように調理したためであって、その後に食べた豚肉は玉ねぎと和えた和風の調理で、絶品であった。