パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

カナダフェア

2014年5月中旬の某日、友人の誘いでランチに出掛けた。 友人はカナダに留学経験のあるカナダ通であるので、ビュッフェ・スタイルのカナダフェア・ランチに招待してくれたのだった。 要するに「食べ放題」である。

場所はJRターミナル駅近くのホテルだと言う。 現地に辿り着くまで、幾つかの関門がある。

     1) 駅の階段の昇降

     2) 電車内の安全

     3) 駅からホテルまでの移動

     4) ホテル内の、会場までの移動

     5) 会場内での食品の運搬

では早速出掛けよう。

この内、1)はエレベーターやエスカレーターを使えば大丈夫、2)はシルバーシートのある車両を選んだ。 3)タクシーを使い、なんとかホテルのロビーに辿り着けた。 

ホテルの車寄せで降りると、ドアガールが寄ってきて

   「段差があるので、ご注意下さい」

と、世話をしてくれた。 タクシーの扉を降りた私の杖が見えたのだろう。 彼女の案内でホテルの中に入り、

   「あのぉ・・ カナダフェアの会場は?」

と訊くと、彼女は半ば振り返って左腕を伸ばした。 その手のほぼ数m先のカフェテリアである。 私が進むと、彼女は少し上体を屈めながら先をゆき、会場入口の責任者の男性に取り次いでくれた(様に見えた)。

折角なのでカフェテリアの入口で彼女を待っていると、大事な事を思い出した。 それは、友人のメッセージである。

   (私は1時迄に着くから、もし早めに着いたら、「1時に予約したHのつれだが、まだHが来ないので、中で待たせてくれ」と言って、中で待ってて欲しい。)

そこで戻って来た彼女にその旨を伝えると、再び会場の責任者に伝えに行った。 すると後ろの方から

   「○○さん・・」

と、私の名を呼ぶ声がする。 そう、私の友人Hである。 すると、会場の責任者が私達を見て、

「お席のご用意ができました」

と言って、席まで案内してくれた。 こうして友人と一緒にフェア会場に入り、4)もクリアーした。