パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

気功7―気功のエッセンス

では、彼女の気功を自分なりに評価してみよう。

 

先ず、宗教色やカリスマ性は、無い。 手かざしを除けば、半分が養生訓や人生訓である。 つまり、奇跡を熱望・希求する(歪んだ)気持ちを持つのではなく、病気に負けずにどの様に立ち向かって行くかが大切である・・と。 残りの半分が霊魂の世界、その残りに神仏あり、風水あり、そして僅かにオカルト的要素が混在している・・と。 

 

但し、上記はあくまで、私の第一回目の印象である。 今回は病気を見てもらったので、上記の様な印象(養生訓の割合が高い)になったのであろう。

 

因みに、「墓参」は「死者の霊との交信」と言うより、「人を大切に思い遣る気持ちを持て」と言う人生訓だと思えた。 この場合の「人」が「祖先」になった・・と考えればよい。

 

月並みではあるが、「情けは人の為ならず」である。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

そして、大事な事を教えてもらった。 それは「笑い」である。

 

気功師に助けを求めてくる人は、皆、深刻な悩みを持つ人ばかりであろう。 それが病気であるとしたら、医師(西洋医学)から見放された人もいるだろう。 その様な人達に「明るく過ごせ」と言っても無理である。

 

しかし、穏やかな雰囲気を持つ女性気功師の和やかな話を聴いて、思わず微笑まない人はいない。 私も自分の病気やその予後には不安があるが、否、不安だらけだが、この時は明るく笑えた。 そんな私の様子を見て、

 

   「主人がこうして笑う顔を見るの、久しぶりなんです」

 

と妻が、気功師に言った。 それを聞いて、私も反省した。 要は、

 

   「泣くのも人生、笑うのも人生。 同じ人生なら、明るく楽しく、笑って過ごさなきゃ!」

 

と言う事であろう。 「心・魂・霊・環・体」の「心」である。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

いよいよ、お暇(いとま)の時間となった。 すると帰宅直前、気功師は我々に注意をした。

 

   「出来れば今夜は、お風呂に入らないで下さいね? 折角の気が流れてしまいますから・・」

 

   「・・」

 

   「(その代わり)明日の朝、シャワーを浴びるとか。」

 

私は、気が入浴で流れると言う話しは、初めて聞いた。