パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

調停―10 (終)

http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2013/12/12/061811 「調停―9」の続き)

 

私が申立人となっている調停は、大きな進展もなく2014年2月の下旬を迎えた。

 

実は、前回(2014年1月中旬)、

 

   「話し合いで解決する積もりはありますか? あるなら、もう少し譲歩して下さい」

 

と、調停委員からツッコミを受けていた。 その背景には、申立人と相手方の主張の開きが大きく、調停が成立する見込みが低くなった・・と言う焦りがあるのだろう。

 

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さて今回も一応双方が「譲歩案」を出した。 しかしそれでも尚、隔たりが大きいと見た調停委員は、

 

   「相互の案には依然隔たりが大きいので、合意は無理だと判断しました。 調停不成立で、イイですね?」

 

   「・・ハイ・・」

 

   「それでは裁判官と協議して参りますので、そのままお待ち下さい」

 

と言って、調停室を去った。 5分程して、背広姿の恰幅の良い男性を先頭に、続いて調停委員が、最後に女性書記官が入室・着席した。

 

   「私が担当の裁判官の○○です」

 

と、椅子から尻を浮かせて当方を向いて挨拶したので、私は一応起立して頭を下げた。

 

ご存知だろうが、和解であれ不成立であれ、調停の終結には裁判官による宣言が必要なのだ。

 

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裁判官は、

 

   「本調停を不成立にします」

 

とだけ言って、そそくさと調停室を後にする・・のかと思ったら、平易な言葉で不成立になった経緯や背景、今後の諸手続きまで、私の方を向いて説明してくれたのだった。

 

まあ、相手方は弁護士なので、説明を要しないからだろう。

 

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こうして不成立にはなったが、一つの事件が終結をした。 残るは「調停不成立証明書」を発行して貰うのみになった。

 

私が書記官に申し出ると、書記官は申請書を事務室から持参した。 これに記入後、申立書のコピーと300円分の収入印紙を添えて提出したら、数分後に証明書が出来上がった。

 

私たちは書記官に礼を言い、簡易裁判所を後にした。 もう、ここに来る事も無いだろう。