パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ171―ホワイト・バレンタインディ

2014214日は、朝から雪の舞う「ホワイト・バレンタインディ」となった。

 

折しもリハビリの日、妻と私は交通事情も考慮して、早目に出発したら、予約の40分前に到着した。 いくら何でも早すぎたが、時間を潰す所もないし、外は降雪で凍える様に寒いので、リハビリ室で待たせて貰う事とした。 と言うのは、リハビリ室には薄着の入院患者も来るので、暖かいのだ。

 

いつものM医師による予診を終えて待っていると、前回作業療法を担当してくれたM士が声を掛けてくれた。

 

   「どうですか(作業療法の結果は)?」

 

すると、妻が応えた。

 

   「えぇ、チャンとマスを使って字の練習していますよ。 それが・・ 娘に手本を書いて貰えったら、昔(=発病前)みたいに、上手に!」

 

   「マスがあると、書き易いんですよね。」

 

   「でも、持つ所が六角形の箸って、売ってないんですよね?」

 

   「え? 六角形? 私はそんな事は言ってませんけど。」

 

   「・・」

 

   「上手く伝わらなかったのかなぁ・・」

 

要するに、持つ所の問題ではなく、箸の先端の加工を言いたかったのである。

 

   ――――――――――――――――――――――

 

彼が去ると、O士が近づいて来て、エアロバイクをやりましょう・・と言う。

 

   「時間があるので、30分にしましょう。 負荷は ・・ えぇとぉ ・・0.7kgmで」

 

と言い、エアロバイクを30分間こなした。

 

途中、O士がモニターで様子(心拍数や残り時間)をチェックしに来たタイミングを見計らって、妻がチョコのプレゼントを渡した。 すると、O士の顔がほころんで、

 

   「ヤッター! これで今年はゼロじゃあないぞ!」

 

と言った。 

 

(ヘェー、ホントに彼女、いないんだ・・)

 

と、思ってしまった。

 

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帰路の降雪は激しくなってきたが、安全運転でノロノロと帰宅した。 でも、この段階では、あれほどの豪雪になるとは思ってもいなかった。