診察201401―2
そこには、こう書いた。
(4) SPECT、MRI検査の結果について
① 昨年末に、SPECTとMRI検査を実施して戴いた。
② その結果、何らかの病変(例:脳の血流低下部位や脳・脳室の萎縮)は、検出されましたでしょうか?
③ 特定の疾病に特徴的な変化(例:Humming Bird Sign)は、観察されましたでしょうか?
④ 上記②・③は、疾病名の特定のために有用な情報でしょうか?
S医師は、MRIの水平断面図を次々とだし、
「ここが橋(きょう)、これが小脳です。 特徴的な病変や萎縮もありません。 特に橋には隙間(萎縮による空隙)もありません。」
つまり、PSP患者の橋に頻出する「十字サイン」の片鱗すらないのだ。
http://www.nanbyou.or.jp/pdf/psp2009_1.pdf (10ページ、Q6-2)
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続いて、S医師は縦断面をモニター一杯に写して、こう言った。
「ハミングバード(サイン)も観られないんです。」
確かにあれじゃあ、ハミングバードと言うより、ペンギンである。
http://www.treatneuro.com/archives/560
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更に続いて、カラフルな等高線が多数並んだ画像をモニターに出した。 私が、
「スペクト(SPECT)ですね?」
と訊くと、S医師は小声で
「ええ・・」
と、ある画像を指しながら、生返事をした。
(何か、あったのだろうか?)
と、心配になってきた。