パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201401―1

リハビリを終えると、脳神経内科に移動した。 7週間振りの診察である。

 

待合室は、比較的空いていた。 そして、20分程で中待ちに呼ばれ、更に2~3分で診察に呼ばれた。 S医師が直接扉を開け、室内に案内してくれたので、日常動作を観察したかったのだろう。

 

診断書を書いてくれた礼を述べ着席し、この7週間の様子を書いたメモを渡した。 S医師は受け取って、中央に視線を落とした。 そして、呟く様にこう言った。

 

   「そうですか、効かなかったですか・・」

 

そこには、こう書いておいた。

 

(3)  マドパー処方量の増加に対して 

 

     前回受診時より、マドパーを4.5錠/日に増やして戴いた。

     しかし自覚症状に変化はなく、効果を実感するには至らなかった。

 

S医師は、私の日常の様子(他覚所見)を付き添いの妻にも確認した。 当然であるが、同じ答えに納得した様だった。 

 

それでも何か燻っているのか、私の方を向いて診察を始めた。 

 

手首・肘の固縮の有無(パーキンソン病に特有な、歯車様固縮)、腕を前方水平に伸張(振戦の有無)、医療用ハンマーでの肘・膝関節の打鍵(反射)、左右の人差し指での指鼻運動(小脳の機能)、目の動き(進行性核上性麻痺)、指タップ(パーキンソン病)等を調べた。 指タップでは、親指と人差し指で高速タッピングを披露したら、

 

   「上手ですねぇ」

 

と言うので、指を変えてタッピングをして見せた。 いずれも前任のI医師が、診察の度に行ってきたことである。 そして、問診もした。 内容は自律神経の損傷の有無(立ちくらみ等)だった。

 

ここに来て、漸く私の方を向いて診察してくれる様になってきた・・と感じた。

 

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その前の項目は報告事項なので、S医師からのコメントは無かった。

 

(1) 前回受診(2013年12月○日)以降の様子について

 

     病気や怪我等、特筆すべき健康上のエピソードはなかった。

     12月中旬、鴻巣市内の歯科にて歯のケア(歯石除去、フロッシング等)を受けた。

 

(2)  障害年金について

 

     1月○日に、S先生に「障害厚生年金3級」受給のための診断書を書いて戴きました。

     現在、年金事務所にて手続き中です。 S先生のご配慮に、深謝します。

 

そして、それらの項目の下に目を遣ったS医師は、

 

   「これですよねぇ・・」

 

と、課題を突きつけられた様な表現で、椅子から少し仰け反って見せた。