リハビリ165―リハビリは不要?
「○○さん位(のADL)だと、(理学療法の)必要はない・・と言って、(オーダー票を)書いてくれない先生もいるんですよ。 それ位できるなら、リハビリは不要・・と」
「・・ それって、総医療費の問題ですか?」
「それもあるでしょうねぇ。 でも、ここの病院は(患者に)優しいから・・」
つまり、ここで前記の「S先生がオーダー票を書いてくれれば」に繋がるのだった。
「所で、○○さんは、毎週リハビリに来ていますよね?」
「えぇ・・」
「それって、どうなんですか?」
「毎週来て、Oさんに元気を貰うためですよ!」
「イヤァ、そうかなぁ・・」
と、O士は照れ笑いをして、この話しは終わった。
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そして次はレッグプレスである。 O士の案内で半階下のジムに行き、マシンを80kgの荷重にセットした。 従来は70kgまでだった。
流石に重い・・ しかも、両膝の間にボールをはさんでいる。 そして、O士はストップウォッチを5分にセットし、一旦、離席した。
やがて戻ったO士はストップウォッチを私に見せ、
「5分経ちました、終わりでーす。 でも、80kgでも、何て事ないですねぇ・・」
と言いながら、両膝に挟んだボールを取り、杖を渡してくれた。 でも、80kgを持ち上げ続けた直後であり、脚に十分な力が入らない。 その様子を感じ取ったのか、
「脚に来ましたか?」
とO士が訊いて来た。 まぁ、自分でも70kg負荷の時より脚に疲労感があるので
「えぇ、チョットね」
と正直に答えた。