障害年金―4
今日は、総合病院での診察日である。 診察・・と言っても脳神経内科ではなく、リハビリテーション科だ。 というのも、受診の目的が障害厚生年金3級の受給のための診断書を書いて貰うためだからだ。 障害の原因疾病が脳神経にあっても、整形外科的な見地からの評価が必須だからである。
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前回のリハビリ時、担当のO士が
「自分と作業療法士が計測します」
と言っていた。 そこで予約時間に間に合う様に会社を出たが、道路は暮れの大渋滞・・ 迂回路を通って総合病院に着いたら、間に合うものの余り余裕は無い。 急いでエレベーターのボタンを押したが、停まっている!?! 仕方なく脇の階段を使って登った。
目的階に着くと、エレベーターの扉から半身を乗り出した老婆が職員に案内を受けている・・
「採血は○階だから、このエレベーターで ・・」
と。
(オイオイ、エレベーターはアンタ一人のものじゃあ、無いんだぜ!)
とは思ったが、そんな事を言っている時間も惜しい。 そして、漸くリハビリ室に着いた。
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リハビリ室の待合ソファーに掛けようとした途端、その手前で止まれずに突進し、椅子に倒れ込んでしまった。 すると私の様子が目に入ってビックリした女性職員(理学療法士)が5~6人集まって、血圧や脈拍を測り始めた。
「大丈夫ですか?」
「あ、何ともないんです。 ただ、突進してしまっただけなんです。」
「血圧も高いし、脈拍も・・ 何かフワーっとした感じでもしましたか?」
「いえ、今、急いで来たので」
「ドキドキしています?」
「ええ。」
女性数人に囲まれて、ハーレム状態だった。