診察201309―1
脳神経内科は混んでいて、待合室には、空いている椅子は少なかった。 でも、私は予約があるので、10分程して診察に呼ばれた。
7週間振りの診察日である。 いつも通り、この7週間の様子をメモした紙を渡した。
(1) 前回受診以降の様子について
? 病気や怪我等、特筆すべき健康上の問題は生じていない。
? 薬効の漸減は感じるものの、全体的には大きな変化は無かった。
? リハビリテーションを継続して受けられる事となった。(ご配慮に深謝します。)
問題は、次である。 そのメモには、こう書いておいた。
(2) 症状の評価と公的支援について
? 日内変動がある。 朝方は歩行も比較的容易だが、夕方は疲労により姿勢制御が難しい。 そのため、家庭内では柱(壁)伝いや家具伝いに移動している。
? 日常生活の様子。
出来る事:
・ 日常生活の内、座位で出来る作業(食事、洋式トイレ、入浴・洗髪、整姿・整容)。
出来ない事・難しい事:
・ 補助具なしでの起立や歩行。 特に、隘路の通過(すくんでしまう)。
・ 日常生活の内、移動を伴う作業(布団の上げ下ろしや食器の運搬等)。
・ 外出・買物(店舗の手動扉の開閉困難、荷を持つとバランスを崩す)。
・ 書字(殆どが、妻による代筆に頼っている)。
・ 電話(構音に難があるため、聞き返されたり通じなかったりする)。
? 上記?・?は「要支援1」に該当するのでしょうか?
・ 安全のため、外出時に「身障者用駐車場」に停めたい。
・ 支援を受けることで、将来のADL/QOLを維持・高揚したい。
S医師は
「(そうですか・・ 日内変動が、あるんですか・・)」
と呟き、
「この『要支援』と言うのは、介護保険の・・ですか?」
と、訊いた。 私が肯定の返事をすると、一層メモを熟読した。 それはもちろん、主治医として評価をしなければならない責任からであろう。
そして、こう言った。
「イイですよ、書きますよ。」
と。 一安心である。