パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

調停―5


20139月になり、日一日と涼しくなってきた。 しかし、日中地表で熱せられた空気の上に大陸から寒気が流れ込んでくるので、天候は荒れ模様だ。 例えば、日本各地で豪雨が発生している。 特に関東地方で暴れた竜巻は、F2レベルだったらしい。

 

そんな9月上旬の某日は、第2回目の調停の日だ。 妻と私は少し早目に家をでたので、開始時刻の30分以上も早く簡易裁判所に着いた。 そこで階段を登り、出頭の旨をテーブル上の紙片に記入し、指定の待合室の扉を開けた。

 

まぁ、到着が早すぎたので一番だったのは予想通りだが、エアコンが入っていないのである。 9月に入ってまもないので、流石に部屋が蒸している。 そこでエアコンの室内機のスイッチを探したが、見当たらない??? 

 

仕方なく妻が一旦待合室を出て、廊下を通った女性職員に尋ねた。 すると職員は、

 

   「少々お待ち下さい」

 

と言い、別室に消えた。 今度は室内機から音がして、冷気が出て来た。 つまり、集中管理方式なのである。

 

漸く涼しくなったので書類を広げて、予習を始めた。 すると、定刻に調停委員が顔を出し、我々の在席の確認をした。 

 

問題はそれからである。 相手方の時間が長いのである。 内容は単純で、「登記識別情報通知書」の法的帰属は明らかなので、「チャンと、申立人に返せ」と調停委員が相手方代理人の弁護士を説得していた様である。

 

それが分かったのは、次回の調停日を決める時に、同席をしたからである。 一般的に、申立人と相手方が調停の場で顔を合わせる事はない。 それなのに、調停委員が同席を促したのは、単に日程調整のためだけで無い・・と感じた。 それは、次回の期日決定後に、次の言葉を申立人に聴かせるためだったのかも知れない。

 

   「じゃぁ、代理人は次回までに書類を持って来られる様に、相手方を説得し・・」

 

   「ハイ、説得します」

 

もう、調停委員が当方の「味方」とすら、感じられた。 本来は「正義の味方」なのだろうが・・