パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ134―起き上がりこぼし


8月下旬の某日は、リハビリの日だ。

 

今回も、同じ研修生が見学にきていた。 担当のO士は、

 

   「また、学生さんがご一緒させて頂いて、宜しいでしょうか?」

 

と訊いた。 この「学生さん」と言う表現が、なぜか印象的だった。 そして、O士による施術中、傍らで熱心にメモを取っていた。

 

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O士は施術中、仰向けの私に、こんな風な指示をした。

 

   「それでは次に、両手で両膝を抱えて下さい。」

 

言われた通りにすると、私は仰向けにひっくり返ったのダンゴムシの様に丸くなった。 

 

   「じゃあ、このまま起きてみて下さい。」

 

と言いつつ、O士は私の背中を押した。 O士のサポートを得て、そのままの格好で起き上がり、足を台に付けた。 丁度、幼稚園児の「お山お座り」の格好だ。

 

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そのまま足で台を蹴ると、再びゴロンと戻って背中が台に着いた。 そして、今度はO士のサポートはなく、自力で起き上がった。 すると、O士が不思議なものでも見たような、キョトンとした表情を見せた。

 

そこで私は、もう23回、起き上がって見せた。 すると、O士はこんなコメントをした。

 

   「これって、腹筋が要るんですよねぇ・・」

 

パーキンソン症候群により、筋肉が上手く連携しないので、私には出来ない(=自力のみでは、起き上がれない)と思ったのだろう。 

 

毎日就寝前に筋トレをやっている成果なのだろう。 たとえ僅かな時間でも、毎日継続する事は大切である。