パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ130―独身、恋人なし


8月は盆月、病院側のスケジュールが気になる。 そこでO士による施術中に、予定を訊いてみた。

 

   「あのぉ・・ お盆休みは?」

 

   「病院勤務にお盆休みなんて、ありませんよ。 普段通りです。」

 

   「じゃぁ、花火大会なんて、行かないんですか?」

 

   「花火大会? ・・ いいなぁ ・・ でも、一緒に行く女性(ひと)もいないしぃ・・」

 

ここで、話が終わるのかと思ったら、O士が続けた。

 

   「男一人で行っても、侘しいだけですからねぇ・・」

 

と言いながら、自虐的な笑みを浮かべた。 そして、

 

   「そりゃ、女性の多い職場だけど・・ 今度、看護師でも誘って、行って見ようかなぁ?」

 

と、室内を見渡した。 訊いてもいないのに、ヤケに饒舌だ。 思わず私も妻の方を向いて、

 

   「パートナー選びなんて、妥協の産物ですよ」

 

と出そうになったが、グッと飲み込んだ。 後でそんな事がバレたら、大変だ。

 

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ここでは理学療法士作業療法士も、職業柄、指輪を着けていない。 勿論、施術中に患者に当たっては困るし、衛生上の問題もあるのだろう。 そのため、未婚か既婚かは直ぐには分からない。 まぁ、患者にとっては関係ないが・・