パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ127―「オッ! どうしたんですか?」

2枚の書類にサインし終えると、早速リハビリに入った。

 

先ずは、動きの悪い下肢のマッサージである。 そしてその後、ストレッチをやって行く。 更に、上半身(肩甲骨が中心)のマッサージに移る。 

 

うつ伏せになり背中に施術を受けていると、室内が見渡せる。 すると、近くの台で行っているストレッチを見てドキッとしてしまった。

 

台に横になっている男性患者の右足を女性の理学療法士が正座して自分の肩に乗せ、持ち上げる。 これは下肢、特にハムストリングのストレッチである。 なぜドキッとしたかと言うと、まるで「逆松葉崩し」をしているカップルに見えたのである。

 

「そんなの、ただの妄想だ」

 

と言われそうなので、弁解すると、問題は男性の向きである。

 

このストレッチは私も受けるが、私は仰向けで真上を向いている。 所がこの男性は、ほぼ横を向いている。 その結果、男性の股関節も大きく開かれ、彼の右脚を伸ばすために上半身を伸び上げた女性の体が股間に入り込んでいる。

 

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さてO士は、私の背中のストレッチに入った。 彼は仰向けの私の両脚を持ち上げ、膝を胸に近づけた。 私は、ダンゴ虫状態である。 そこで私は自力でもう少し丸まった。 すると負荷が減った事が分かったのだろう、O氏が

 

   「オッ! どうしたんですか?」

 

と、半ば驚きながら訊いた。

 

   「今までは、お腹がつかえてたんです。 でも、特定保健指導を受け、頑張った結果、腹囲が減ったでんす。」

 

   「特定保健指導・・って、メタボの?」

 

   「ええ、BMI25.9、腹囲が85.5・・」

 

   「ギリギリですが、基準外ですね。」

 

   「だから動機付け支援だったんです。 これも、その指導を守った結果です。」