パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ114―ハーフカット


私がハーフカット・ストレッチポールの準備をし始めたら、O士から止められた。 理由は、

 

   「先に、マッサージをしましょう。」

 

と言う事だった。 

 

O士が私の背中の筋肉をほぐしながら、

 

   「ここの筋肉が硬いと ・・ 」

 

と言うので、思い切って訊いてみた。

 

   「あのぉ・・ 私の躰って硬いんでしょうか? 同年代の男性と比べて・・」

 

これに対して、O士はハッキリとは答えなかった。 正直に指摘をするとそれが批判に受け取られる等して、弊害を生じる恐れがある(患者もいる)のかも知れない。

 

   ―――――――――――――――――

 

一通りマッサージとストレッチが終わり、漸くハーフカットを使う事になった。

 

私はO士の指示に従って、3本縦に並べられたハーフカットの上に仰向けに寝た。

 

   「どうですか、伸びますか?」

 

   「ええ、背中が・・」

 

   「ではこれを持って、上下して下さい」

 

と言って、杖を差し出した。 私は寝そべったまま両手で持った杖を上下に動かした。 すると、O士が

 

   「違うんです、肘は伸ばしたままなんです」

 

と指摘した。 私は、両腕を棒の様に伸ばしたまま、杖を上下した。

 

   「どうですか、どこが動きますか?」

 

   「肩が(動きます)・・」

 

   「それでイイんです、これは肩甲骨の運動なのです」

 

と、O士が説明してくれた。