パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ112―そうか、こう言う事か!

踵を上げる訓練は、前のめり状態からの姿勢の回復訓練であると同時に、ふくらはぎの筋トレでもある。 そこで、踵を挙げる癖を習得した段階での、歩行訓練では、脚を上げて踵から着地せよ・・と。

 

すると、当然、歩幅も大きくなる。 踵から着くためには、姿勢も自然と良くならざるを得ない。 その結果、歩行が自然な格好になるのである。 すると、上半身も自然に回旋してくる。

 

つまり、今まで行って来た一連の訓練は、ここに集約されたのである。

 

   (そうか、こう言う事か!)

 

と合点が行き、納得出来た。 私の自然な歩行の様子を評価したO士は、

 

   「そうなんです! 今までは、足を引きずる様に歩いていましたから、ね」

 

と、ズリ足をやって見せた。

 

   「こんな風に・・」

 

   「それに、脚を挙げて歩くと、自然と上半身が回旋しますね。」

 

   「でしょ! これぞ、人体の七不思議!!!」

 

   ―――――――――――――――――――――

 

そろそろ終了時刻である。 すると今日も時間外に、エアロバイクをさせてくれると言う。 しかも20分間も。

 

そして、O士は私をバイクに跨がせて、

 

   「ここが25から30の間になる様に、やって見て下さい」

 

と、モニターを指差した。 そこは、ワットと書いてあった。 これを維持するためには、負荷が0.5kgmの時、5060回転/分を維持する事になる。 この時、脈拍は92前後だった。 前回は99前後だったので、今日は調子いい。

 

因みに、負荷量は最初は0.2だった。 それが0.3になり、0.5で安定した。 機械側で、自動的に増えるらしい。 

 

また50回転/分と言う速度は、本物のチャリなら・・

 

直径26インチのタイヤでは、半径は13インチ=32.76cm。 従って円周は、約2m。 これで1分間に50回転すると、進む距離は100m。 分速100mは、時速6kmである。

 

20分間漕げば、2km走った計算になる。