パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ110―ボールを挟んで

5月下旬の某日は、リハビリの日だ。

 

リハビリ室でM医師の予診を受けると、モニターを見ていて、

 

   「お薬が、増えたんですね?」

 

と訊いた。 それを受けて、

 

   「ええ・・」

 

   「どうですか、調子(の変化)は?」

 

   「余り、変わりません。」

 

   「そうですか・・」

 

と言う会話(問診)が、続いた。

 

   ―――――――――――――――――――

 

定刻、担当のO士が現われ、リハビリ開始となった。 今回の課題は、ボールを使ったものだ。 大きさがバスケットボール位のふわふわボールを持って来て、仰向けで膝を立てた状態で膝に挟み、圧迫する様指示があった。 まぁ、何て事もない。

 

続いて両足を伸ばし、そのボールを左右のくるぶしで挟んで上下する運動をした。 腹筋の訓練は毎晩やっているので、ボールさえ落ちない様に留意すれば簡単だ。 10回上下した所で、O士がニコリとしながら右手の親指を立てた。 合格である。

 

更に俯せで、同じ事を行なった。 但し、ボールの大きさが変わった。 ふた廻りほど、小振りだ。 別に運動自体は簡単であるが、ボールが見えないので、落ちない様にするのが難しい。 でもこれも一発合格である!

 

そんな訓練をしながら、私は待合室で小耳に挟んだ噂の真相を、直接O士に訊いてみた。