リハビリ106―バランスの訓練(シーソー)
「チョット休んでいて下さい」
と私にパイプ椅子を勧めた。 パイプ椅子は、このためだったのである。
その間、O士は青いスポンジを片付け、ほぼ同サイズの木製の板を持って来た。 その板の裏を見ると、半球状のプラスチックが長辺の中央に2つ付いていた。 ひと目で、シーソーだと理解できた。
O士はその板を平行棒の間に置き、練習方法を実演した。 促されてやって見ると、丁度(本物の)シーソーの中央に跨って、左右に体重移動してシーソーを漕ぐ感じだ。 もちろん、上半身は定位させて。
これを暫くやったら、O士は再び、
「それじゃぁ、室内を一周してみましょう」
と言い、O士は私の後から着いてきた。 すると今度は、歩いている私の背後から、両腰を持って腰を左右に振り始めた。 するとその動きにつられて、歩く動作が大きくなり、歩きにメリハリが出た。
「どうですか、(こうすると)歩き易いですか?」
とO士が訊くので、
「ええ、安定して歩けます。 今までは、回旋が足りなかったのですね!」
と答えた。 そうこうしている間に、終了時刻が近づいた。 すると、今日も時間外にエアロバイクをやってくれると言う! しかも、15分間も。
今回も50回転前後で維持した。 今回の鼻歌は、
「♪大衆の食べ物は納豆・・ 大衆の乗り物は自転車・・」
いささか、自虐的な歌だ。