パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ105―バランスの訓練(青いスポンジ)


カレンダーの関係で、2013年5月上旬には、もう一回リハビリが入った。

 

今回は、バランスの訓練を中心に行う・・と言う。 O士はマッサージを施した後、私を平行棒へと案内した。 そこにはパイプ椅子と、青いマットが置いてあった。 マットの外見は、タテヨコが40cm×50cmで、厚さが5cm程の板だった。 

 

これをO士は「スポンジ」と呼んでいた。  しかし乗ってみると、弾性と言うより塑性があるのである。

 

   「これは土足厳禁なんですよ」

 

と言いながら、O士はスポンジを平行棒の間に置き、靴を脱いでそれに上がって手本を見せた。 私も真似て青いスポンジに乗り、足踏みをした。 この時、両手は平行棒に軽く添える。

 

   「この時、上半身がブレない様にやって見て下さい。 ・・ そう、目は遠くの一点を見つめる様に」

 

と、O士の指示があった。 暫くすると、

 

   「次は、両足を揃えて、踵を上げて下さい」

 

と、次の課題に移り、更に、

 

   「今度は爪先を上げて下さい。 ・・ 平行棒は、指二本で触れる位にして。」

 

と、指示が来た。 一通り終わると、

 

   「それじゃぁ、室内を一周してみましょう」

 

と言い、O士は私の後から着いてきた。 すると、歩いている私の背後から、両肩を抑えて肩を左右に振り始めた。 するとその動きにつられて、腕の振りが大きくなり、歩き易くなった。