パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ102―新人

2013年も、風薫る5月となった。 天気予報では、「4月の中旬の気温」と言っていたが確かに肌寒い。 リビングルームにいても、ついホットカーペットの電源を入れてしまう。

 

ゴールデンウィーク後半の4連休を目前にして、これと言った大きな仕事も無いので、総合病院へリハビリに出かけた。 幹線道路も空いているので、妻の運転で少し早めに到着した。

 

例によってM医師による予診を受けるのだが、緩徐に進む疾病なので特別報告する事もない。 最近では、M医師の方から症状の変化を訊いて来る。

 

予診が終わり、リハビリの開始時刻を待っていると、背後からO士の声がする。 聞くとは無しに聞こえて来る内容は、新たにO士が担当する事になった患者との会話の様だ。 予約の取り方等を説明している。 

 

その他、O士が身体バランスの専門である事と「脳神経内科」と言う言葉が聞こえて来た。 ナルホド・・ O士が私の担当になった訳だ。

 

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そして、リハビリ開始となった。

 

O士は空いている台を探し、清拭後、私の下肢にマッサージを施した。 その間、疑問をぶつけてみた。

 

   「随分、人(=職員)が増えたみたいですね?」

 

   「この4月から25人も増えたんです。」

 

   「そんなに?」

 

   「ええ・・ 今は空いていますが、朝一だと台が一杯なんです。」

 

   「で、新人は、青い帯なんですね?」

 

と言いながら、私が左胸の名札の辺りを人差し指で横に引くと、O士は少し驚いた表情を見せ、指を唇に当て、

 

   「(シー、)良くわかりますねぇ・・」

 

と言った。 名札のラインの色が、違うのである。

 

理学療法士の経験や熟練度により、技量に差があるのが現実だろう。 であれば、同じ費用(自己負担額)なら、ベテランの指導を受けたいのは、誰しも思う事だろう。

 

O士は、そんな事を言外に感じたのだろうか?