パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ87―懸垂と磔(はりつけ)


Y士が指差した肋木の最上段はオーバーハングになっていて、一本だけ棒がせり出ていた。 丁度、高鉄棒の様だ。 どうやら、これにぶら下がるらしい。 

 

実際に両手でぶら下がると、爪先は着地しているが、踵が5cm程上がった感じだ。 その状態でY士は、私の関節や筋肉の伸び状態を調べて行った。 しかしそれ以上の指示やコメントは無かった。

 

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続いての課題は、磔(はりつけ)である。 硬いベッドを垂直に立てた様な器具に、背を着けよ・・と言う。 勿論、これだけなら簡単だ。 それにそれだけなら、壁でも良いハズだ。 なぜ、態々(わざわざ)この器具を使うかと言うと、その理由は踏み板にあった。

 

Y士がこの器具へ案内した直後、足先で何かを設定した。 それが踏み板の角度だった。 つまり、背を着ける面は垂直だが、足を乗せる板に傾斜があるのだ。 角度にして30度位だろうか、爪先が上がるので、ふくらはぎがギンギンに伸びる。 

 

この状態で垂直な器具に、尻・背・肩・後頭部を着けると、全身が「ピーン」と伸びるのか、分かる。 ただ、体のどこかに負担が掛かっている訳でもない。 また、この状態で、どこかを矯正された訳でもない。

 

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以上、上体を伸ばす訓練を終えて、元の台に戻った。 そこで、先週披露して大ウケだった手品の続きを披露した。 今回もコインマジックと輪ゴムマジックである。

 

例えば100円玉を手に持ち、

 

   「コインマジックをやっていて、良く言われるのが、『増やして貰えないか?』と言う事なんです」

 

と言いつつ、500円玉にすり替えて見せた。 また、新しい輪ゴムマジックを幾つか披露した。

 

   https://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=IIXdZ5ELXWk

 

これも、大ウケだった。 このマジックの種明かしは、こちら。

 

   https://www.youtube.com/watch?v=TzaVkEPOV3g

 

輪ゴムだけで出来る簡便性にも感心してくれたので、私は

 

   「でしょ? (3月から担当する)入院患者にやって見せると、喜ばれるんじゃないですか?」

 

と、添えた。