パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ85―「違っていました」

手品はさて置き、いよいよリハビリとなった。 今日の課題も「猫の伸び」と四つん這いでの片手片脚上げである。

 

先ずは「猫の伸び」でああ、思いっきり背骨を下げる様に言われた。 これが立位での姿勢の矯正につながるからである。

 

   「もっと背中を下げて、左右の肩甲骨を寄せるんです。 ハイ、もっと、もっと」

 

Y士が指示する。 やがて、額が台に着いた。 そう、ここまで下げるらしい。

 

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次は四つん這いでの片手・片脚上げである。 手と太腿が鉛直になる様に、狭目に位置した。 この状態でY士を見ると、手に直径5cm位で長さ70cm程の紙筒を持っている。 そう、これを背中に載せて静止させる訓練だ。

 

勿論、姿勢の保持だけで精一杯なので、紙筒に配慮する余裕などない・・ するとY士が、

 

   「重心が前すぎます、もっと膝の方に体重を掛けて・・」

 

と指示をしたので、やってみた。 更にその状態で、

 

   「肩を水平にしてみて下さい」

 

と言われるままにやってみると、今度は出来る! 紙筒が私の背中で静止している!!! つまり、腕に体重が掛かっていないので、肩の角度を調節する事が容易なのだ。 私はY士に、

 

   「なるほど、これなら出来ますねぇ・・ 今まで自宅でやっていたのは、違っていました」

 

と言うと、Y士は満足そうだった。

 

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こうして定刻になり、本日のリハビリを終えたが、私はかねてからの疑問をぶつけてみた。

 

   「あのぉ・・ 以前、スキーのジャンプの格好(を真似る訓練)をしたんですが、あれはどんな意味があるんですか?」

 

   「ああ、スクワットですね! 太腿の後ろの筋肉が前の筋肉より弱いので、それを鍛えるためですよ」

 

と、教えてくれた。 そう、あれはスクワットの一種らしい。