パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201302―4


I医師は境界域高血圧症の治療開始の判断に迷っているらしいが、私を高血圧症の患者として診ている訳ではないので、無理はない。 そこで、こう提案して来た。

 

   「そうねぇ、(食事を)薄味にするとか・・」

 

と、I医師が言うと、我が意を得たり・・とばかり、妻が口を挟んだ。

 

   「センセ、主人の味付けが、この頃濃いんです。」

 

単に濃い味と言っても、塩分濃度が高いわけではない。 私だって、それくらいは心得ている。 地方によっては、塩分が高い味を「しょっぱい」と言う語彙で「辛い」と区別している。

 

   「塩をひとつまみ減らすとか、醤油をひとまわし減らすとか、(醤油の代わりに)ポン酢を使うとか、水分を沢山摂るとか・・」

 

   「センセ、主人は水分をあまり摂らないんです。」

 

   「水分は沢山摂った方がいいわよ。」

 

   「水分は、コーヒーで摂ってもイイんですか?」

 

   「でも、コーヒーを2リットル・・なんて、飲めないでしょう?」

 

漸く私の発言の機会が訪れた。

 

   「ヘマトクリット(値)が高いのは、そのせいなんですか?」

 

   「ええ、それに水分を沢山摂れば、体重も減るし・・」

 

ナトリウムイオンの排出との関連だろう。 よし、今日から水分の摂取量を増そう!

 

   ――――――――――――――――――――――――

 

   「じゃぁ、お薬は今のまま、続けましょう」

 

I医師は処方に変更の無い旨を、伝えた。 

 

   「センセ、お薬は増えないんですか?」

 

と妻が訊いた。

 

「症状も安定している様だし・・ これで何か(今までにない)症状がでれば、(維持量である)16カプセルまでは増やそうと思うの・・」

 

と、明かしてくれた。