雪かき、否、氷割り???
所でその原因は、台風並に発達した「南岸低気圧」(気象用語?)らしいが、テレビでは「爆弾低気圧」と呼んでいた。 私は学校で「台湾坊主」と習った記憶があるが、同じものなのだろうか?
ラジオ放送のウケウリで恐縮だが、そもそもこの低気圧の端緒は、フィリピン沖に発生した台風雲の断片らしい。 「台風並み」(に発達した)と言う形容が、やけに実感を帯びてくる。
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朝から降り出した小雨はいつしか霙(みぞれ)になり、午後には一面の雪景色となった。 夕方には積雪が10cm程になり、
(こりゃ、明日の雪かきが大変だぞう・・)
と思われたが、事態は更に悪い方向へと進んで行った。 夜、雨に変わったのである。 つまり、雪ではなくアイスバーンになってしまう事が、懸念された。 かと言って、雨が降っていては、雪かきはできない・・
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翌朝、少し早く起きて、雪かきをした。 否、しようと外に出た。 すると降雪の表面は、完全にアイスバーンになっていた。 心配が的中してしまったのだ。 試しに、金属のトンボで雪を掻いてみようとしたが、氷の表面をシャリシャリと撫でるだけに終始した。
仕方がないので、納屋から角スコを持ってきて、これで除雪しようと考えた。 所が、アイスバーンはコンクリに凍り着いているのだ。 つまりスコップの先が、雪の底面に入らない・・ これでは、除雪はできない。
そこで角スコを雪に立て ・・と言うより、氷に割り入れて、柄を回転させ、コンクリとの接触(溶着?)を解いた。 これでコンクリに凍り着いた雪(氷)が動いたので、ここからはトンボの役割だ。
因みに角スコを雪に刺しても、割り終えた境から5cm以上奥に入ると、もう重くて、スコップは回らない。 つまり、5cm程しか、一回に進めない事になる。 単純計算で、街道までの50mに、車の轍(わだち)分の雪かき(氷割り)には2000回、突き割らなければならない。 その回毎に手首でスコップの柄を回転させて、氷の層をコンクリから剥して行く・・ そして、割った氷をトンボで片付けて行く・・
これがどれほどきつい作業であるか、想像が付くだろうか? 妻と協力(分業)して、何とか轍分の氷を割り終えた頃にはもう陽は高く、時刻も9時半になろうとしていた。 会社には大遅刻であるが、仕方のない事である。
翌日、筋肉痛や腰痛とならなければ良いのだが・・ と不安になりながら出社した。