リハビリ155―ネタバレ
2013年12月、最初のリハビリである。
このところ筋トレの難易度が上がって来ているが、それでも私にとってはまだまだ可能なものばかりだ。 私が課題をこなすと、O士は笑顔でOKサインを出してくれる。 今日も、レベルアップした。
例えば、エアロバイク。 今までの負荷が0.7だったが、この所、0.8でやっている。
「どうです? (ペダルが)重くなったの、分かります?」
とO士が訊いたので、私が画面を指差して、
「えぇ、0.8になってますから。」
と答えると、O士はネタバレを悔しそうに言い、
「なんだ(分かっちゃったか!)、じゃぁ次は・・ ここに付箋でも貼っとこうかなぁ」
と、画面の0.8の数字を自分の指で隠した。
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本日のリハビリ・メニューの最後である斜面台によるフクラハギのストレッチをしている間、O士は「リハビリ・・計画書」を持参した。 そしていつもの質問に対して、次にようなやり取りが続いた。
「○○さんの今月の目標は、何ですか?」
「指先の練習です。」
「日常生活で、何か困った事でも?」
「えぇ・・ 例えば食事時、箸から落としてしまうとか、パソコンのマウスを使っていて、ドラッグ&ドロップに失敗するとか・・」
「じゃぁ、次回はマウスを使った練習をしましょう。 もし僕が忘れていたら、『マウス』って言ってくださいね?」
実はこれには伏線があって、その直前に、リハビリでやって欲しい事の希望を訊かれていたのだった。